食べログは飲食店の集客プラットフォームとして国内最大級ですが、「掲載料金が高い」「現在のプランが適切か判断できない」「広告費に見合う集客効果があるか不安」といった悩みが飲食店オーナーから聞かれます。本記事では食べログの掲載料金プラン・費用対効果の見極め方を、当社のBtoC店舗マーケティング支援で蓄積した視点で整理しました。
食べログの掲載料金プラン
2026年時点の料金プランを整理します。
無料掲載・無料店舗会員・有料プランの違い
食べログには、店側が何もしなくても表示される無料の自動掲載、無料で登録できる店舗会員、有料の集客プラン(食べログPR)の3段階があります。まず自店がどの段階にいるかを整理します。
| 区分 | 費用 | 店側でできること |
|---|---|---|
| 自動掲載(未登録) | 無料 | 店側での編集は不可。食べログが収集した情報が表示される |
| 無料店舗会員 | 無料 | 基本情報・営業時間・メニュー・写真の掲載や編集、口コミへの返信が可能 |
| 有料プラン(食べログPR) | 月額有料 | バナー掲載などの広告枠、露出強化、サポートなどが加わる |
無料店舗会員でも基本的な情報編集や口コミ返信はできます。露出を高めて新規獲得を積極的に狙う段階になったら、有料プランやネット予約の活用が選択肢になります。
関連サービス: BtoC店舗マーケティング支援
有料プラン(食べログPR)の料金
食べログPRの月額固定料金は公式サイトで公開されています。次の4プランです(いずれも税抜)。
| プラン | 月額(税抜) | 公式の機能比較表で付く機能 |
|---|---|---|
| ライト | 10,000円 | 表現力アップ |
| ベーシック | 25,000円 | +アクセスアップ、近隣店ページバナー |
| プレミアム5 | 50,000円 | +トップページバナー、ゴールデンタイム強化(7枠/週)、サポートサービス |
| プレミアム10 | 100,000円 | ゴールデンタイム強化が14枠/週に |
公式の料金表では、食べログネット予約の月額基本料金は0円で、ネット予約来店人数に応じた従量料金が示されています。
出典は食べログ公式の食べログPRのご案内と従量料金についてで、2026年9月14日に確認した金額です。本稿の金額はこの日に確認した公式ページの記載です。契約前に必ず公式で最新の内容を確認してください。
有料プランを契約しても、点数とランキングは動かない
契約前にいちばん誤解されやすい点です。食べログ公式は「食べログのランキングはユーザーから投稿された主観的な評価・口コミをもとに算出した点数によるものであり、店舗会員向けサービスの利用有無が点数やランキングに影響することは一切ありません」と明記しています。
つまり有料プランで買えるのは、バナー枠やゴールデンタイムの露出といった広告の枠であって、点数や並び順ではありません。「お金を払えば上位に出る」という前提で費用対効果を見積もると、判断を誤ります。点数を上げたいなら、有料プランではなく来店客の体験と口コミに投資する話になります。
エリア・ジャンルによる「必要プラン」の違い
料金プラン自体は上表の固定額ですが、競争の激しさによって「広告枠にどれだけ投資すべきか」は変わります。料金が地域で変動するのではなく、比較検討されやすい環境ほど露出への投資が要る、という違いです。
比較検討が激しくなりやすい環境の例です。
- 銀座・新宿・渋谷・梅田・難波などの繁華街や、名古屋・横浜・京都などの都心部
- 寿司・焼肉・イタリアン・フレンチ・居酒屋など、来店前に比較検討されやすいジャンル
一方、地方都市・郊外や、カフェ・ラーメン・個人経営の洋食店などは相対的に競争が緩やかで、下位プランや無料店舗会員でも成果を出しやすいことがあります。自店の商圏とジャンルの競争状況を見て、必要なプランの水準を判断します。
掲載料とは別にかかる「ネット予約の送客手数料」
食べログのコストを見積もるうえで見落とせないのが、月額の掲載料とは別に発生するネット予約の送客手数料(従量課金)です。掲載料だけで費用を計算すると、実際の支払額とずれます。
送客手数料の仕組みは次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 課金対象 | ネット予約から実際に来店した人数(予約人数ではなく来店人数) |
| 単価 | ディナー1人200円、ランチ1人100円(いずれも税抜) |
| ランチ・ディナーの判別 | 予約が入った時間帯で決まる。ランチ6:00〜15:59、ディナー16:00〜翌5:59 |
| 適用範囲 | 食べログネット予約サービス、またはSプランを利用している場合のみ |
| 固定費 | ネット予約の基本料金は0円。来店人数に応じた従量料金のみ |
たとえばディナーでネット予約経由の来店が月100人なら、送客手数料だけで20,000円(税抜)が掲載料に上乗せされます。ネット予約の集客力が高い店ほど、この従量課金が積み上がる点を織り込んで予算を組む必要があります。
判別が来店時刻ではなく予約が入った時間帯である点は、予算を組むときに効きます。16時台の予約はディナー扱いで単価が倍になるため、早い時間帯の集客が多い店では、ランチとディナーの構成比を実際の予約時間帯で見ておくと見積もりの精度が上がります。
費用対効果を見るときは「掲載料+送客手数料」を実質コストとして、そこから新規来店数・売上を割り戻します。次のROI試算は掲載料ベースの概算のため、ネット予約を多く使う店では送客手数料を加えて再計算してください。
請求のタイミングと、人数が確定する期限
従量料金は請求の仕組みまで押さえておかないと、月次の資金繰りと実際の支払いがずれます。公式が案内している実務は次のとおりです。
- 料金は後払いです。利用開始月には請求が発生せず、2か月目から月額基本料金と従量料金を合算して請求されます
- 各月の従量料金は、利用月の翌月2日23時59分を過ぎた時点で確定します
- 来店しなかった予約や、予約時に子どもの人数が指定されていなかった予約は、店舗管理画面でキャンセル・人数変更の処理が要ります。期限は来店日の6日後23時59分まで。ただし来店日が属する月の翌月2日23時59分が先に来る場合は、その時点までです
- 期限までに処理しないと、その人数分が当月の従量料金として請求対象になります
- 大人1名分の食事をしない子どもの人数は、来店人数に含まれません。大人は食事の内容にかかわらず含まれます
見落としやすいのが利用終了後の請求です。ネット予約は当月を含む3か月先まで受け付けられるため、利用を終了した時点で先の予約が残っていると、その来店月の翌月に従量料金が請求されます。「利用をやめたから今月で支払いは終わり」とはならない点を、撤退や媒体の乗り換えを計画するときに織り込んでください。
出典は食べログ公式の従量料金について(2026年9月14日確認)です。
食べログの費用対効果の考え方
以下は成果を保証する相場ではなく、費用対効果の計算方法を示すための仮置き例です。実際には掲載料・送客手数料・粗利率・キャンセル率・新規率を入れて、店舗ごとに再計算してください。ここで示す「回収の倍率」も、売上と広告費を単純に割った数字であり、粗利ベースの投資回収率とは異なります。
ライトプラン(月10,000円)の仮置き例
- 月間新規来店数(仮): 10〜15名
- 客単価(仮): 4,000円
- 新規売上(仮): 40,000〜60,000円
- 広告費に対する売上倍率: 4〜6倍程度(売上ベースの単純計算)
ベーシックプラン(月25,000円)の仮置き例
- 月間新規来店数(仮): 30〜50名
- 客単価(仮): 4,500円
- 新規売上(仮): 135,000〜225,000円
- 広告費に対する売上倍率: 5〜9倍程度(売上ベースの単純計算)
プレミアム5プラン(月50,000円)の仮置き例
- 月間新規来店数(仮): 80〜150名
- 客単価(仮): 5,000円
- 新規売上(仮): 400,000〜750,000円
- 広告費に対する売上倍率: 8〜15倍程度(売上ベースの単純計算)
上記はいずれも順調に集客できた場合の仮定です。実際の来店数は立地・ジャンル・運用で大きく振れます。判断するときは、売上ではなく粗利で回収できているかを見てください。 送客手数料を含めた実質コストで計算しているかも、あわせて確認します。
ROI判断の5指標
1 CPA(新規獲得単価)
月額広告費 ÷ 月間新規来店数。
- 1,000〜2,000円/人: 優秀
- 2,000〜4,000円/人: 標準
- 4,000円/人超: プラン見直し検討
2 LTV対CPA比
- 5倍以上: 優秀
- 3〜5倍: 標準
- 3倍未満: 改善必要
3 食べログ検索順位
主要キーワード(「エリア名+ジャンル」)で、TOP20内に入っているか。入らない場合は上位プランか運用改善が必要。
4 予約率(PV→予約)
- 5%以上: 優秀
- 3〜5%: 標準
- 3%未満: 店舗ページの魅力度改善
5 リピート率
- 40%以上: 優秀
- 20〜40%: 標準
- 20%未満: 店舗運営の改善
食べログが向く店・向かない店
同じ掲載料でも、店の立地・客層・価格帯によって費用対効果は大きく変わります。 契約前に自店がどちらに近いかを見極めると、無駄な出費を避けられます。
食べログが向きやすい店の傾向です。
- ディナー中心で客単価が高く、1件の予約が売上に効く店
- 寿司・焼肉・イタリアンなど、来店前に「調べて選ぶ」ジャンル
- 繁華街・オフィス街など、食べログで検索する来店客が多い立地
- 口コミ点数を積み上げられる接客・料理の質がある店
一方で、次のような店は食べログ以外のチャネルの方が効率的なことがあります。
- ランチ主体・低単価で、送客手数料や掲載料を回収しづらい店
- 常連・地元客が中心で、新規をネット予約に頼らない店
- 検索よりも通りがかりや口コミ紹介で来店が生まれる立地
- SNSやGoogleマップからの来店が既に多い店
向かない条件に当てはまる場合は、無理に上位プランを契約せず、無料掲載や下位プランにとどめ、GoogleビジネスプロフィールやInstagramに予算を寄せる判断もあります。
掲載料を回収するための店舗ページ運用
同じプランでも、店舗ページの作り込みと運用で費用対効果は変わります。上位プランで露出を増やしても、ページで来店の意思決定を後押しできなければ予約につながりません。掲載料を回収するために、最低限そろえたい運用は次のとおりです。
- 写真を充実させる。料理・店内・席の雰囲気が伝わる写真を複数枚用意し、看板メニューを上位に配置する。写真の質と量は予約率に影響しやすい要素です
- 口コミに返信する。良い口コミにも低評価の口コミにも丁寧に返すことで、閲覧者に誠実な印象を与えられます
- メニュー・営業時間・予算を最新に保つ。情報が古いと、せっかくの流入が離脱につながります
- ネット予約の導線を整える。予約枠・コース・キャンセル条件を分かりやすくし、予約完了までの手間を減らします
点数は食べログ独自のアルゴリズムで決まり、店側で直接コントロールできません。点数を上げること自体を目的にせず、料理と接客の質を高めた結果として口コミが積み上がる状態を目指します。点数に一喜一憂するより、写真・口コミ返信・予約導線という店側で改善できる要素に注力する方が、掲載料の回収につながります。
掲載料金削減の5戦略
戦略1 プランダウン
ROIが悪化したらプランダウン。機能制限を受けても他集客チャネルで補えるか検討。
戦略2 契約更新時の料金交渉
更新交渉時に他社プラン・競合事例を参考に条件を相談する。決算期や四半期末は交渉に応じてもらいやすい場合があります。
戦略3 ネット予約の使い方を最適化する
ネット予約経由の予約はキャンセル率・ノーショー率が低い傾向があり、来店の確実性が高まります。ただしネット予約には来店人数に応じた送客手数料がかかるため、手数料を含めた実質コストで効果を見ます。電話予約やGBP経由の予約と組み合わせ、手数料と確実性のバランスを取るのが実務的です。
戦略4 GBP・Instagram・公式サイトでの新規獲得強化
食べログ以外のチャネルを強化し、食べログ依存を下げる。プラットフォーム分散でプラン交渉力も高まります。
戦略5 複数予約サイトのバランス運用
食べログとホットペッパーグルメの2プラットフォーム併用で、それぞれのプランを適正化。単一プラットフォームに集中しないことでリスク分散。
代理店経由で契約すべきか、直接契約すべきか
食べログの有料プランは、食べログと直接契約する方法のほかに、広告代理店・販売代理店を通して契約する方法があります。どちらにするかで、料金と運用の質が変わります。
代理店経由のメリットは、プラン選定・写真撮影・口コミ返信・運用改善までまとめて任せられる点です。社内に運用の手が足りない店にとっては、時間を買う選択肢になります。
一方で、代理店を通す場合は次の点に注意します。
- 食べログPRの料金とは別に、運用支援費や代行費が設定される場合がある
- 契約期間の縛りや中途解約の条件が、代理店ごとに異なる
- 運用を丸投げすると、成果が出ているかを店側で検証できなくなる
見積書では、食べログ本体の料金・運用代行費・契約期間・中途解約条件を分けて確認します。判断の目安として、社内に運用担当を置けてプラン選定やROI分析を自走できるなら直接契約でコストを抑え、運用の手が回らず改善が止まっているなら代理店や外部支援の活用を検討します。いずれの場合も、食べログ本体料金・送客手数料・運用代行費を合算した実質コストで費用対効果を見ることが前提です。
当社では、食べログを含むグルメサイトのプラン選定からGoogleビジネスプロフィール・Instagramを組み合わせた多チャネル設計まで、飲食店の集客を支援しています。「今のプランが自店に合っているか」「広告費を抑えつつ集客を維持したい」といったご相談に対応しています。
【独自】食べログ掲載料金を最適化する5つの判断基準
1 LTV対CPA比3倍を下限基準に
3倍未満なら即プランダウン検討。8倍超で積極的にプランアップ。
2 四半期ごとのROI分析を定例化
広告費・新規来店・リピート・LTVを四半期で定量分析。感覚ではなくデータで判断。
3 食べログ専用の「新規来店数」を計測
ネット予約経由の新規以外にも、「食べログを見て来店した」ケースをアンケート・スタッフヒアリングで把握。実際の集客効果を正確に計測します。
4 複数予約サイトの成約率比較
食べログ・ホットペッパーグルメの予約数・単価・リピート率を比較。ROIが高い方にプラン予算を集中配分。
5 特定チャネルへの集中を避けて配分する
食べログ100%集中はリスクが大きくなります。GBP・Instagram・LINE・ホットペッパーなど他チャネルにも予算を分散し、ポートフォリオとして運用します。配分比率は商圏・客層で変わるため固定の正解はありませんが、食べログ依存度を下げておくと、料金改定や順位変動があったときの打撃を抑えられます。
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食べログ掲載料金のよくある質問
Q 契約途中でプラン変更は?
契約期間単位(通常1年)の見直しが基本。途中解約は違約金が発生する場合あり。
Q 新規出店時のキャンペーンは?
新規掲載割引・期間限定キャンペーンが提供されることがあります。開業のタイミングは条件を相談しやすい場合があります。
Q 他の飲食店の掲載プランを調べる方法は?
食べログ上での表示枠・写真投稿数・口コミ反応から推測できます。業界関係者・広告代理店経由の情報収集も有効。
Q 複数店舗経営者への割引は?
複数店舗一括契約で割引されるケースがあります。エリアが集中する場合は特に交渉余地が大きいです。
Q 有料プランを止めたらどうなる?
無料店舗会員の状態に戻ります。基本情報の編集や口コミへの返信は引き続きできますが、バナー掲載などの広告枠や露出強化の機能は使えなくなります。店舗ページ自体は残ります。
掲載料金の見直しはLTV対CPA比を軸に判断する
食べログPRの掲載料金は、ライト月10,000円からプレミアム10月100,000円まで(いずれも税抜)の固定料金で、これにネット予約の送客手数料が加わります。CPA・LTV・検索順位・予約率・リピート率の5指標で費用対効果を検証し、LTV対CPA比3倍を下限の目安にプランを見直します。
四半期ごとの定量分析、複数予約サイトのバランス運用、GBP・Instagram等のオーガニック集客強化を組み合わせることで、コストを抑えながら新規集客を維持する運用を目指せます。
当社では、飲食店向けの食べログ掲載プラン選定、ROI分析、多チャネル統合マーケティングまでワンストップでご支援しています。「食べログ掲載料金のROIを改善したい」「他の集客チャネルと組み合わせて広告費を削減したい」とお悩みの方はお気軽にご相談ください。
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