訪問介護の開業ガイド|指定申請・人員基準・資金・集客の全体像
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訪問介護の開業ガイド|指定申請・人員基準・資金・集客の全体像

執筆: ローカルマーケティングパートナーズ 編集部

監修: 山本 貴大

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訪問介護事業所の開業は、高齢化の進行と在宅介護ニーズの拡大を背景に、介護業界での独立開業として根強い需要がある選択肢です。厚生労働省の推計では2040年に向けて訪問介護の需要は増え続ける一方、事業所数は2019年をピークに減少傾向にあり、需給ギャップが拡大しています。

一方で、訪問介護事業所の約47%が赤字という統計もあり、「需要はあるのに儲からない」という構造に直面しています。開業を検討するなら、介護報酬の仕組み・人員確保の難しさ・ケアマネジャーとの関係構築を正確に理解したうえで判断する必要があります。

このガイドでは、訪問介護事業所の開業を、法人設立・指定申請・人員基準・開業資金・介護報酬の計算・ケアマネ営業・集客まで一気通貫で解説します。「一人で開業できるか」「失敗する事業所の共通点は何か」といった検索者の疑問にも正面から回答しています。

訪問介護事業所の開業に必要な前提条件

訪問介護事業所を開業するには、他の店舗型ビジネスにはない固有の要件があります。最も大きな違いは「指定制度」です。自由に開設届を出せば営業開始できる飲食店や整骨院とは異なり、訪問介護は都道府県知事(または市長)の「指定」を受けなければサービスを提供できません。

開業に必要な前提条件を整理します。

要件内容備考
法人格株式会社・合同会社・NPO法人・一般社団法人のいずれか個人事業主では指定申請不可
人員基準管理者1名 + サービス提供責任者1名以上 + 訪問介護員2.5名以上(常勤換算)管理者とサ責は兼務可
設備基準事務室・相談室・手洗い設備自宅の一室でも可(要件を満たせば)
運営基準サービス提供手順書・重要事項説明書・契約書等の整備自治体ごとにひな形あり

「訪問介護 開業 一人」は月間検索260回ある頻出の疑問ですが、答えは「一人では開業できない」です。常勤換算で2.5人以上の訪問介護員が必要であり、管理者兼サービス提供責任者を含めて最低3名の体制が指定基準の最小ラインです。

法人設立の選択肢と判断基準

訪問介護の指定申請には法人格が必須です。個人事業主では申請できないため、開業の最初のステップは法人設立になります。

主な法人形態の比較を整理します。

法人形態設立費用設立期間メリットデメリット
合同会社約6万円〜2〜3週間設立費用が安い、意思決定が早い知名度が低い、増資・事業承継に制約
株式会社約25万円〜3〜4週間信用力が高い、融資審査で有利設立費用・維持費が高い
NPO法人0円(登録免許税なし)4〜6ヶ月補助金・助成金が受けやすい、社会的信用設立に時間がかかる、利益分配不可
一般社団法人約11万円〜3〜4週間非営利活動との相性が良い利益分配に制約

スピードとコストを優先するなら合同会社、金融機関からの融資を予定しているなら株式会社が現実的な選択です。NPO法人は設立に4〜6ヶ月かかるため、開業スケジュールに制約がある場合は避けたほうが無難です。

法人の事業目的には「介護保険法に基づく居宅サービス事業」を明記します。この文言がなければ指定申請時に定款変更が必要になり、手戻りが発生します。将来的に居宅介護支援や通所介護への拡大を見込むなら、設立時に関連事業も事業目的に入れておくと定款変更の手間を省けます。

人員基準の詳細と採用の現実

訪問介護事業所の指定基準で最も重要なのが人員基準です。書類上は整理しやすい一方、実際に基準を満たす人材を確保するのが最大の難関になります。

各職種の役割と資格要件

管理者は事業所の運営管理を行います。資格要件はありませんが、サービス提供責任者と兼務する場合はサ責の資格が必要です。常勤かつ専従が原則で、他の事業所の管理者との兼務は原則認められません。

サービス提供責任者(サ責)は、利用者ごとの訪問介護計画の作成、ヘルパーへの指示・指導、ケアマネジャーとの連絡調整を担います。利用者40人ごとに1名以上の配置が必要で、以下のいずれかの資格を持つ者でなければなりません。

  • 介護福祉士
  • 実務者研修修了者
  • 旧ヘルパー1級修了者

訪問介護員は、利用者宅でサービスを直接提供するスタッフです。常勤換算で2.5人以上の配置が必要で、介護職員初任者研修以上の資格が求められます。

常勤換算の計算方法

常勤換算とは、非常勤職員の労働時間を常勤職員の労働時間で割った値です。常勤の所定労働時間が週40時間の事業所の場合を例にします。

職員週労働時間常勤換算
A(常勤)40時間1.0
B(非常勤)30時間0.75
C(非常勤)20時間0.5
D(非常勤)16時間0.4
合計2.65

この例では訪問介護員の常勤換算が2.65で、基準の2.5をクリアしています。管理者兼サ責(A)を含めて4名体制ですが、常勤換算の計算ではB・C・Dの3名で2.65をギリギリ確保している状態です。

採用の現実と対策

介護業界は慢性的な人手不足で、有効求人倍率は全産業平均の約2倍(訪問介護は約15倍、2024年時点)です。開業前に人員を確保するには、求人開始を指定申請の3ヶ月以上前に設定する必要があります。

採用チャネルとしては、ハローワーク・介護専門求人サイト(カイゴジョブ、介護ワーカー等)・地域の介護福祉士養成校への求人掲出が基本です。処遇改善加算の取得を前提とした賃金水準の提示、研修制度の整備、シフトの柔軟性をアピールすることが応募獲得につながります。

人員確保が最も困難なのは開業初期です。利用者数が少ない段階では訪問件数が不安定になり、ヘルパーのシフトが組みにくい。開業直後は管理者兼サ責が自ら現場に出てサービス提供を行いながら、利用者獲得と並行して段階的に人員を増やしていく体制が現実的です。

指定申請の手順と必要書類

法人設立と人員確保の目処が立ったら、指定申請に進みます。指定申請は訪問介護事業所を正式に開設するための行政手続きであり、この申請が受理されなければサービス提供を開始できません。

申請先と申請スケジュール

申請先は事業所の所在地を管轄する都道府県、または指定都市・中核市です。東京都の場合は各区市の介護保険課が窓口になります。

多くの自治体は毎月1日付の指定を行っており、申請締切は前月の10日〜15日に設定されています。つまり、7月1日に事業を開始したい場合は6月10日〜15日までに申請書類を提出する必要があります。申請前の事前相談を求める自治体も多く、事前相談の予約は申請締切の1ヶ月以上前に入れておくのが安全です。

主な提出書類

書類内容
指定申請書事業所名・所在地・開設者等の基本情報
法人登記事項証明書定款の事業目的に介護事業の記載があること
事業所の平面図事務室・相談室の配置と面積
管理者の経歴書常勤・専従であることの証明
サ責の資格証明書介護福祉士登録証等の写し
従業者の勤務体制一覧常勤換算の計算シート付き
運営規程サービス内容・料金・苦情処理等
重要事項説明書利用者への説明用
損害賠償保険の証書賠償責任保険の加入証明
事業計画書・収支予算書融資申請と併用する場合が多い

書類の不備があると差し戻しになり、指定日が1ヶ月以上遅れます。自治体が公開している記入例とチェックリストを入手し、事前相談で書類の方向性を確認してから本申請するのが確実です。

開業資金の内訳と調達

訪問介護事業所の開業資金は、事務所型のビジネスであるため店舗型と比べて低めに収まります。ただし、介護報酬の入金が施術月の翌々月になるため、運転資金の比重が大きい点が特徴です。

開業資金の内訳

費目金額目安備考
法人設立6万〜25万円合同会社6万円、株式会社25万円
事務所(敷金・保証金)50万〜100万円自宅の一室を使う場合は大幅削減可
内装・事務機器20万〜50万円デスク・PC・電話・プリンター・相談スペース
車両50万〜200万円リースなら月3万〜5万円、中古車購入なら50万〜100万円
介護記録ソフト・通信10万〜30万円クラウド型なら月額1万〜3万円
広告・販促10万〜30万円ホームページ・名刺・パンフレット
人件費(3ヶ月分)200万〜400万円サ責+介護員2名の給与・社保
その他(保険・備品等)20万〜40万円賠償責任保険、衛生用品、ユニフォーム
合計366万〜875万円

最大の費目は人件費です。開業直後は利用者が少なく介護報酬の入金もない状態で、従業員の給与を3ヶ月分支払う必要があります。人件費の見積もりを甘くすると、開業3ヶ月目で資金が底をつく事態に陥ります。

資金調達の方法

日本政策金融公庫の新創業融資は、介護事業所の開業で最も利用されている融資制度です。融資限度額3,000万円、自己資金要件は原則として創業資金総額の1/10以上とされていますが、実務上は総額の1/3程度の自己資金があると審査が通りやすくなります。

自治体の制度融資も有力な選択肢です。介護事業に特化した融資制度を設けている自治体もあり、金利優遇や保証料補助を受けられるケースがあります。

補助金では、IT導入補助金(介護記録ソフト・勤怠管理)、小規模事業者持続化補助金(ホームページ・チラシ)、都道府県の介護ロボット・ICT導入補助金が活用対象になります。補助金データベースで「介護」タグの補助金を検索できます。

融資・補助金・ライフラインの手配までまとめて相談したい場合は、開業支援パックもご覧ください。

介護報酬の仕組みと収支シミュレーション

訪問介護の売上は「介護報酬」で決まります。介護報酬は国が定めた公定価格であり、自由に料金設定ができない点が民間サービスとの最大の違いです。

介護報酬の基本構造

訪問介護の報酬は「身体介護」と「生活援助」の2区分で、提供時間に応じた単位数が設定されています。

サービス区分時間単位数報酬額(10円/単位の場合)
身体介護20分以上30分未満249単位2,490円
身体介護30分以上1時間未満396単位3,960円
身体介護1時間以上1.5時間未満579単位5,790円
生活援助20分以上45分未満183単位1,830円
生活援助45分以上225単位2,250円

1単位の単価は地域区分によって10円〜11.40円の幅があります。東京23区特別区は11.40円、地方の多くは10円です。利用者の自己負担は1〜3割で、残りを国保連に請求します。

入金のタイミングが重要です。4月に提供したサービスの報酬を5月10日までに請求し、入金は6月末になります。つまり、サービス提供から入金まで約2ヶ月のタイムラグが発生します。

月次収支シミュレーション

開業12ヶ月目の安定期を想定した月次収支を試算します。

項目金額
月間利用者数30名
月間訪問回数300回(利用者1人あたり月10回)
1回あたり平均単価3,200円(身体介護中心)
月間売上(介護報酬)96万円
加算(処遇改善・特定処遇等)+15万円
月間総売上111万円
人件費(サ責+介護員2名)65万円
事務所家賃10万円
車両費(リース・ガソリン)6万円
通信・システム費3万円
その他経費5万円
月間経費合計89万円
月間利益22万円

月間利用者30名・300回訪問の水準で月間利益22万円です。年間では264万円。管理者兼サ責の給与を含めると年収は500万〜600万円の水準になります。ただし、開業初月から30名の利用者がいるわけではありません。利用者獲得のペースが月5名だとすると、損益分岐点に到達するまでに4〜6ヶ月かかります。

処遇改善加算の取得は収益を大きく左右します。処遇改善加算I〜IIIで介護報酬の5.5〜24.5%が上乗せされ、その分をヘルパーの賃金に充当する仕組みです。開業初期から取得しておくと、人件費の実質負担を下げながら採用競争力を維持できます。

ケアマネ営業と利用者獲得の設計

訪問介護事業所の利用者獲得は、ケアマネジャー(介護支援専門員)からの紹介が8割以上を占めます。一般的な店舗ビジネスのようにWeb広告やチラシで直接利用者を集めるモデルではなく、ケアマネとの信頼関係構築が集客の核になります。

ケアマネ営業の基本

開業前に、事業所の半径3km圏内にある居宅介護支援事業所のリストを作成します。各事業所のケアマネジャーに対して、開業の挨拶と事業所の特徴を伝える営業活動を開業1ヶ月前から開始します。

ケアマネが訪問介護事業所に利用者を紹介する判断基準は、大きく3つあります。

1つ目はサービスの対応力。「土日対応可」「早朝・夜間対応可」「急な依頼にも対応できる」といった柔軟性がケアマネにとっての安心材料になる。

2つ目はコミュニケーションの質。報告・連絡・相談が的確でタイムリーなサ責がいる事業所ほど、ケアマネからの信頼が厚くなります。

3つ目はエリアの近接性。利用者宅との距離が短い事業所は移動時間が少なくサービス提供効率が高いため、優先的に紹介される傾向にあります。

営業ツールの準備

ケアマネ営業には以下のツールを用意します。

事業所パンフレット(A4三つ折り)は、対応可能なサービス内容・営業時間・対応エリア・サ責のプロフィール・連絡先を記載します。空き状況の枠を設けて、毎月の訪問営業時に最新の受入可能人数を伝えると効果的です。

名刺にはサ責の顔写真と直通の携帯番号を入れます。ケアマネは「すぐに連絡がつくか」を重視するため、連絡先の明示が信頼獲得の第一歩です。

Web集客の位置づけ

訪問介護の利用者獲得でWeb集客が直接効果を持つ場面は限定的です。ケアマネ経由の紹介が主流であるため、ローカルSEOやMEOの優先度は整骨院や美容室と比べて低くなります。

ただし、Googleビジネスプロフィール(GBP)の登録は行っておくべきです。ケアマネが新しい事業所を検索する際にGBPが表示されると、営業活動の前段階で認知を獲得できます。口コミ対策として、利用者のご家族からの評価を蓄積する取り組みも中長期的な信頼構築に寄与します。

ホームページは「ケアマネが事業所の詳細を確認する場」として機能します。採用ページを兼ねることで、利用者獲得と人材確保の両方に貢献させる設計が効率的です。

訪問介護事業所の失敗パターンと対策

東京商工リサーチによると、訪問介護事業所の倒産件数は2024年に過去最多を更新しました。需要が増え続けているにもかかわらず倒産が増えているのは、構造的な問題があるためです。

失敗する事業所に共通するパターンを整理します。

資金繰りの破綻が最も多い倒産原因です。介護報酬の入金が2ヶ月後になる仕組みを軽視し、運転資金3ヶ月分を用意しないまま開業するケースが目立ちます。特に人件費は固定費として毎月発生するため、開業3ヶ月目で資金がショートするパターンが典型的です。

人材確保の失敗は、開業後の事業継続を直接脅かす問題です。訪問介護員の有効求人倍率は約15倍で、介護業界のなかでも突出した人手不足。開業時に最低人員をギリギリで確保し、1名が退職しただけで人員基準を割り込む事態になると、指定の取消しに発展するリスクがあります。

ケアマネ営業の不足も致命的です。「指定を受ければ利用者は自然に来る」という認識で開業し、ケアマネへの営業活動を行わない事業所は、開業6ヶ月経っても利用者が10名未満にとどまる。月間利用者20名未満では固定費をカバーできず、赤字が累積していきます。

処遇改善加算の未取得も見逃せません。加算を取得していない事業所は報酬が低くなるだけでなく、ヘルパーの賃金水準も上がらないため、採用競争で不利になります。

介護タクシーとの複合事業という選択肢

訪問介護の開業を検討する際に、介護タクシー事業との組み合わせを選択肢に入れる価値があります。

訪問介護のサービスのうち「通院等乗降介助」は、利用者の通院に伴う乗降介助を行うサービスです。この際に介護タクシー(福祉タクシー)を運行することで、訪問介護の報酬に加えて運送収入を得ることができます。

介護タクシーを併設するには、一般乗用旅客自動車運送事業(福祉限定)の許可が別途必要ですが、訪問介護事業所に車両と運転者が揃っている場合は追加投資を最小限に抑えられます。月間の通院送迎20件×平均3,000円で月6万円の運送収入が加わり、訪問介護の報酬と合わせて事業の収益性を高められます。

まとめ

訪問介護事業所の開業は、法人設立・人員確保・指定申請という3つのハードルを越える必要があり、開業までに4〜12ヶ月を要します。開業資金は400万〜800万円で、最大の費目は人件費と運転資金です。

事業の成否を分けるのは、開業前のケアマネ営業と人材確保の準備です。「指定を受ければ利用者が来る」という考えでは赤字事業所の47%に入る確率が高くなります。開業前の段階でケアマネへの営業活動を開始し、処遇改善加算の取得準備を整え、最低6ヶ月分の運転資金を確保してからサービスを開始するのが安全な設計です。

需要は2040年に向けて確実に増え続ける領域です。人員確保と営業基盤の構築を計画的に進めれば、安定した事業として成長させていくことができます。

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よくある質問

Q. 訪問介護の開業資金はいくら必要ですか?

A. 法人設立費用・事務所賃借・備品・車両・人件費を合わせて400万〜800万円が目安です。法人設立で6万〜25万円、事務所の敷金・保証金で50万〜100万円、車両リースまたは購入で50万〜200万円、開業後3ヶ月分の人件費で200万〜400万円が主な内訳です。介護報酬の入金は請求月の翌々月のため、最低3ヶ月分の運転資金が不可欠です。

Q. 訪問介護は一人で開業できますか?

A. 結論からいうと、一人では開業できません。指定基準で「管理者1名」「サービス提供責任者1名以上」「訪問介護員2.5人以上(常勤換算)」が求められます。管理者とサービス提供責任者は兼務可能ですが、管理者とは別に訪問介護員が最低2名必要です。開業時の最少人数は実質3名(管理者兼サ責+介護員2名)です。

Q. 訪問介護の開業に必要な資格は何ですか?

A. サービス提供責任者には介護福祉士、実務者研修修了者、旧ヘルパー1級のいずれかの資格が必要です。管理者には資格要件はありませんが、サ責と兼務する場合はサ責の資格が必要になります。訪問介護員は介護職員初任者研修以上の資格が求められます。

Q. 訪問介護事業所の指定申請はどこに出しますか?

A. 事業所の所在地を管轄する都道府県または指定都市・中核市に申請します。指定を受けるには法人格が必要で、個人事業主では申請できません。申請から指定までは1〜2ヶ月かかります。毎月1日付の指定が一般的で、申請締切は前月10日〜15日頃に設定されている自治体が多いです。

Q. 訪問介護の介護報酬はどう計算されますか?

A. 身体介護と生活援助で単価が異なります。身体介護20分以上30分未満で249単位、30分以上1時間未満で396単位、生活援助20分以上45分未満で183単位、45分以上で225単位が基本です。1単位は地域区分により10〜11.40円で、東京23区特別区は11.40円です。加算・減算を加えた実績が月次の介護報酬になります。

Q. 訪問介護の開業はどれくらいの期間が必要ですか?

A. 法人設立から指定申請、事業開始まで最短4〜6ヶ月、余裕を持てば8〜12ヶ月が目安です。法人設立に2〜4週間、事務所確保・内装に1〜2ヶ月、人員確保に1〜3ヶ月、指定申請・審査に1〜2ヶ月かかります。人員確保が最大のボトルネックになるケースが大半です。

Q. 訪問介護事業所の赤字率はどれくらいですか?

A. 厚生労働省の介護事業経営概況調査によると、訪問介護事業所の約47%が赤字です。主な原因は介護報酬の入金タイムラグによる資金繰り悪化、人材確保の困難、ケアマネジャーへの営業不足による利用者獲得の遅れです。開業後6ヶ月で月間利用者30名を確保できるかが黒字化の分岐点です。

Q. 訪問介護の開業で使える補助金はありますか?

A. 介護ロボット・ICT導入補助金(都道府県)、小規模事業者持続化補助金(販促費)、IT導入補助金(介護記録ソフト)が代表的です。自治体によっては介護事業所の創業支援補助金を設けている場合もあります。また、雇用関連ではキャリアアップ助成金(正社員転換・処遇改善)が介護事業所で広く活用されています。

Author / Supervisor

山本 貴大

監修

山本 貴大

代表取締役 / 株式会社ローカルマーケティングパートナーズ

マーケティング支援の実務経験を活かし、BtoB/BtoCの戦略設計から施策実行まで150件超のプロジェクトを統括。地場の店舗ビジネスからスタートアップ、上場企業まで、現場に入り込んで再現性あるマーケティングを構築する。セミナー支援では企画・運営・登壇まで一気通貫で手がける。

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