Airレジ(エアレジ)は、リクルートが提供するiPad/iPhone向けの店舗向けPOSレジアプリです。2013年のリリース以降、国内で90万以上のアカウントが登録され、無料で使えるレジアプリとして飲食店・美容院・小売店などのBtoC店舗で広く活用されています。
Airレジは「無料」「iPad/iPhoneがあればすぐ始められる」「シンプルで使いやすい」という強みから、開業初期・小規模店舗で選ばれていますが、「機能が多くて最初どこから使えばいいか分からない」「周辺機器との連携で迷う」「Airペイ・Airレジハンディなど他Airサービスとの使い分けが分からない」という悩みが多く聞かれます。本記事ではAirレジの使い方を、当社のBtoC店舗マーケティング支援で蓄積した実務視点で整理しました。
Airレジとは? リクルートのAirサービスファミリー
AirレジはリクルートのAirシリーズの一部で、周辺サービスと連携する設計になっています。
Airサービスの主要製品
- Airレジ: POSレジ(基本)
- Airペイ: クレジットカード・QR決済
- Airレジハンディ: テーブル注文入力端末(飲食店向け)
- Airレジ オーダー: 顧客のスマホからの注文(セルフオーダー)
- Airマーケット: 業務用品の発注
- AirEC: ネットショップ運営
- Airリザーブ: 予約管理
- Airカード: 法人カード
Airレジを核として、必要に応じて他のAirサービスを追加する設計です。全て無料または決済手数料・月額料金で利用可能。
関連サービス: BtoC店舗マーケティング支援
Airレジの基本機能
- 商品登録・売上記録
- 客数・客単価集計
- 税率・割引設定
- 売上レポート(日次・月次)
- 従業員管理
- 複数レジ接続
- 売上データCSVエクスポート
- 会計ソフト連携(freee・弥生・MF等)
Airレジの導入準備
ハードウェア要件
- iPadまたはiPhone(iOS 15以上推奨)
- Wi-Fi環境またはモバイルデータ通信
- (必要に応じて)周辺機器: レシートプリンター・キャッシュドロアー・バーコードリーダー
ハードウェア費用目安
- iPad Pro 11インチ: 12万〜18万円
- iPad(無印・Air): 6万〜10万円
- レシートプリンター(Bluetooth対応): 3万〜6万円
- キャッシュドロアー: 2万〜4万円
- 合計目安: 15万〜30万円(全装備)
初期アカウント登録
- Airレジ公式サイト(airregi.jp)にアクセス
- 「無料で利用を始める」から新規登録
- リクルートIDまたはGoogleアカウントで登録
- 店舗情報(店舗名・業種・住所等)の入力
- iPad/iPhoneにAirレジアプリをインストール
- 登録したアカウントでログイン
登録〜利用開始まで30分程度で完了します。
Airレジの基本操作
ステップ1 商品登録
「商品管理」→「商品を追加」で以下を登録します。
- 商品名
- 価格(税込・税抜選択可)
- カテゴリ(ドリンク・フード・サービス等)
- 商品コード(バーコード利用時)
- 画像(オプション)
- 税率(10%・8%・非課税等)
飲食店なら30〜100商品、美容院なら20〜50メニュー、小売店なら数百〜数千商品が目安。CSVからの一括登録も可能です。
ステップ2 会計処理
- ホーム画面で商品をタップ(カートに追加)
- 数量変更・割引適用
- 税額自動計算
- 会計画面へ進む
- 決済方法選択(現金・カード・電子マネー)
- レシート発行
会計処理の所要時間は1〜2分程度。慣れれば30秒程度で完了します。
ステップ3 決済方法の選択
- 現金: 金額入力→お釣り自動計算
- クレジットカード: Airペイ連携で処理
- 電子マネー: Suica/ICOCA等
- QR決済: PayPay/LINE Pay等(Airペイ経由)
- 商品券・金券: 別途設定
ステップ4 売上集計・日報
- 日次レポート: 当日売上・客数・客単価
- 時間帯別売上
- 商品別売上ランキング
- 決済方法別内訳
- 税率別売上(軽減税率対応)
閉店時に日報を出力してその日の業績を確認できます。
ステップ5 月次レポートと経営分析
- 月間売上推移
- 曜日別・時間帯別の繁閑パターン
- 人気商品ランキング
- 会員属性分析(顧客管理機能利用時)
- 前月・前年同月比較
これらのデータをもとに、メニュー改善・販促戦略・シフト最適化を行います。
Airペイとの連携
Airペイの概要
- クレジットカード(VISA/Master/JCB/Amex/Diners)
- 電子マネー(Suica/ICOCA/nanaco等)
- QR決済(PayPay/LINE Pay/auPAY/d払い等)
- 決済端末貸与:無料(Airペイ契約時に支給)
- 決済手数料:2.95〜3.24%程度(決済方法による)
Airレジ×Airペイ連携のメリット
- Airレジで会計入力→Airペイで決済処理が一気通貫
- 売上データがAirレジに自動記録
- 決済手数料以外の月額費用は無料
- 複数決済方法に1端末で対応
導入手順
- Airペイ申込み(airpay.jp)
- 審査(1〜2週間)
- 決済端末(iPad+Bluetooth決済端末)が送付
- AirレジとAirペイを連携設定
- 運用開始
Airレジハンディ・オーダー連携(飲食店向け)
Airレジハンディ
スマホ・iPadで注文入力→厨房に伝達する飲食店向け機能。
- テーブルごとの注文管理
- 厨房プリンター連携
- 仕切り・追加注文・会計連動
- 月額料金: 基本機能無料
テーブルで注文を受けて紙伝票を厨房に持っていく運用から、デジタル注文管理に移行できます。
Airレジ オーダー(セルフオーダー)
顧客のスマホからQRコードで注文する仕組み。
- 席にQRコード設置
- 顧客がスマホで注文入力
- 厨房プリンターに自動送信
- スタッフの注文取り業務削減
- 月額料金: 基本機能無料
コロナ禍以降、非接触オペレーション希望の店舗で急速に普及しました。
Airレジ導入でつまずきやすい6ポイント
1 商品登録の網羅性不足
最初に登録する商品数が少ないと、会計時に「該当商品がない」状態に。開業前に主要商品は全て登録することが必須です。
2 税率区分の誤設定
軽減税率対応で、テイクアウト(8%)・イートイン(10%)の区分を設定できます。店舗の業態に応じた税率設定を事前に確認。
3 複数端末での同期遅延
複数iPadで同時運用すると、稀にデータ同期が遅れるケース。Wi-Fi環境の安定化と、営業終了後の集計確認で対応します。
4 レシートプリンターの接続不良
Bluetooth接続不良・用紙切れ等の運用トラブル。予備の用紙・電池・バックアップ機器の準備が推奨。
5 Airペイ審査の時期
Airペイ申込〜審査完了まで1〜2週間。開業と同時にAirペイを使いたい場合、開業1ヶ月前に申込み開始が推奨。
6 会計ソフト連携の設定ミス
freee・弥生・マネーフォワードとの連携で、商品カテゴリと勘定科目のマッピングが誤っていると仕訳が混乱。初期設定は税理士と相談するのが安全です。
【独自】Airレジで店舗オペレーションを最適化する5つのコツ
当社がBtoC店舗マーケティング支援で蓄積した、一般的な使い方解説には載っていない運用Tipsをまとめます。
1 「商品カテゴリ」は経営分析目線で設計する
単に「フード」「ドリンク」ではなく、「原価率が見える単位」で分類。「高原価メニュー」「低原価ドリンク」「季節限定」等の切り口で、後のメニュー改善に活かせる分析が可能になります。
2 日次の「5分レビュー」を習慣化
毎日の閉店後に、Airレジの日次レポートを5分間レビュー。売れた商品・売れない商品、時間帯別の繁閑をその日のうちに把握することで、翌日のオペレーションに即反映できます。
3 月次の「ABC分析」で商品戦略を最適化
月次売上の80%を占める上位商品(Aランク)、15%を占める中位(Bランク)、5%のC ランク を分類。Cランクの整理と、Aランクの更なる訴求で売上を最大化します。
4 Airマーケットとの連携で仕入れ効率化
Airマーケット(業務用品発注)を併用することで、食材・備品の発注・在庫状況がAirレジの売上データと連動。「売上データ→発注量の最適化」のサイクルを構築できます。
5 スタッフ別売上で個人目標管理
Airレジの従業員管理機能で、スタッフ別の売上・接客数を計測。個人目標・インセンティブ設計に活用することで、スタッフモチベーション向上と売上拡大を両立できます。
関連サービス: BtoC店舗マーケティング・オペレーション支援
Airレジのよくある質問
Q Airレジはオフラインでも使える?
Wi-Fi接続が不安定な時もローカルで会計は継続可能。後から自動同期されます。ただし完全オフライン運用は推奨されず、安定したネット環境が前提です。
Q 個人情報・顧客データの管理は?
Airレジの顧客管理機能で、会員登録・購買履歴・誕生日管理等が可能。個人情報取り扱いのため、店舗側での適切な管理と同意取得が必要です。
Q レシートの電子化は?
Airレジはデジタルレシート(メール送信)にも対応。紙レシート不要のエコ対応が可能。
Q バーコード管理は?
小売店ではバーコードリーダーとAirレジを連携することで商品スキャン→自動会計が可能。在庫管理の効率化にも寄与します。
Q 税理士・会計ソフトとの連携は?
freee、弥生、マネーフォワードクラウド、勘定奉行等と連携可能。CSVエクスポートも可能なため、ほぼ全ての会計ソフトに対応できます。
まとめ:Airレジは「無料開始・段階的拡張」が基本戦略
Airレジは無料で始められる店舗POSの定番です。シンプルな基本機能から始め、必要に応じてAirペイ・Airレジハンディ・Airレジオーダー等を追加する段階的拡張が、中小規模店舗に最適な活用パターンです。
商品カテゴリ設計・日次レビュー・ABC分析・仕入連携・スタッフ別管理の5つを押さえれば、Airレジは単なる会計ツールではなく経営分析基盤として機能します。
当社では、BtoC店舗事業者向けのAirレジ導入支援、売上分析に基づく店舗運営改善、GBP・LINE・食べログ等との統合マーケティングまでワンストップでご支援しています。「Airレジを効果的に活用したい」「店舗データで経営判断したい」とお悩みの方はお気軽にご相談ください。
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