ウェビナーを自社で運営したいが集客が足りない、運営の手間で月1回の開催を続けられない、参加者は集まるが商談につながらない。BtoBマーケティングでウェビナー代行会社の利用を検討する企業が増えています。
ただし「ウェビナー代行」と一括りにしても、サービスの守備範囲は会社によって大きく異なります。集客だけを担う会社、当日の配信オペレーションに特化した会社、企画から商談化まで一気通貫で対応するBPO型の会社。自社の課題に合わない会社を選ぶと、費用をかけても成果が出にくいです。
当社では27社のウェビナー代行会社を調査し、サービス範囲と費用帯で5つのタイプに分類しました。この記事ではその中からおすすめの15社を、タイプ別に費用・特徴・実績で比較します。
ウェビナー代行会社の5つのタイプ
代行会社を選ぶ前に、自社が外注したい工程を明確にする必要があります。27社を調査した結果、ウェビナー代行会社は以下の5タイプに分類できました。
| タイプ | 対応範囲 | 費用帯(1回あたり) | 向いている企業 |
|---|---|---|---|
| 集客特化型 | 参加者の集客のみ | 1リード1万〜1.5万円 | 運営は自社でできるが集客が弱い |
| 運営代行型 | 当日の配信・進行 | 2〜30万円 | 集客はできるが運営リソースが不足 |
| スタジオ・配信型 | 会場+機材+配信オペ | 30〜50万円 | 高品質な配信環境を求める |
| BPO型 | 企画〜商談化まで一貫 | 25〜150万円 | リソースが限られ、丸ごと任せたい |
| ツール・SaaS型 | プラットフォーム提供 | 月額2,000〜数万円 | 自社で内製するが効率化したい |
自社の課題を「集客・運営・商談化」のどこに感じているかで、選ぶべきタイプが決まります。以下、タイプ別におすすめの会社を紹介します。
集客特化型のおすすめ3社
自社の保有リストや広告では参加者が集まらないが、ウェビナーの運営自体は自社で行えるケースに適したタイプです。
マジセミ
年間600回以上のウェビナーを開催し、300社以上の利用実績を持つ集客特化型の代行会社です。IT・SaaS・セキュリティ領域に強く、自社メディアと独自のビジネスパーソンDBを活用して集客します。主催企業は当日のプレゼンだけ担当すればよい設計で、企画・集客・準備・当日運営まで対応します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 費用 | 1リードあたり14,500円(単発)/ 月額12,000円〜(年4回以上の継続契約) |
| 強み | IT・セキュリティ系の集客力、独自メディア経由のリード獲得 |
| オプション | フォローアップ代行「マジフォロ」(1人3,500円) |
IT・セキュリティ系のウェビナーで集客数を増やしたい企業に向いています。業種がIT領域から外れる場合はDB適合度を事前に確認する必要があります。
bizocean
358万人のビジネスパーソン会員を保有する日本最大級のビジネスメディアで、成果報酬型の集客代行を提供しています。メール配信による集客が中心で、幅広い業種・テーマに対応できます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 費用 | 1件あたり15,000円〜(成果報酬型) |
| 強み | 358万会員の大規模DB、幅広い業種に対応 |
| 注意点 | ターゲットの絞り込み精度は自社で管理する必要がある |
WizBiz
20万社以上の経営者会員を保有し、経営層・意思決定者へのリーチに強い集客代行サービスです。参加者の役職が高い傾向にあるため、エンタープライズ向け商材のウェビナーとの相性がよいです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 費用 | 1社あたり10,000円〜(成果報酬型) |
| 強み | 経営者・役員クラスへのリーチ、高い意思決定権限 |
| 注意点 | 中小企業の経営者が中心のため、大企業向けテーマには不向きな場合がある |
運営代行型のおすすめ3社
集客は自社で行えるが、配信環境の構築・当日の進行・Zoomオペレーションなどの運営リソースが不足しているケースに適したタイプです。
Airz Webinar
1,000回以上のウェビナー支援実績を持ち、専任のウェビナーコンサルタントが担当する運営代行サービスです。Zoom・Webex・YouTube・Teamsなど複数プラットフォームに対応し、ハイブリッド開催にも対応します。初期費用なし、1か月単位の契約が可能です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 費用 | ミニマム5万円 / コンサルタント15万円 / スタンダード25万円 / フルパック35万円 |
| 強み | 4段階のプラン設計、初期費用なし、短期契約可能 |
| 注意点 | 集客は自社で行う前提(集客込みはフルパック以上) |
運営代行から始めて、段階的にBPO型の支援に移行したい企業にも向いています。
フロンティアチャンネル
官公庁・上場企業を含む500社以上のウェビナー運営実績を持ち、年間300本以上の配信を手がけています。企画から運営まで幅広く対応できますが、運営代行としての安定感が特徴です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 費用 | 70,000円/回〜 |
| 強み | 官公庁・大企業の対応実績、年間300本の安定した運営体制 |
グローバルリンクジャパン
マーケティング視点を持った運営代行で、単なる配信サポートではなく集客効果の分析やフォロー設計のアドバイスまで対応します。柔軟なプラン設計が特徴です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 費用 | 100,000円/回〜 |
| 強み | マーケティング視点のある運営支援、官公庁対応実績 |
スタジオ・配信型のおすすめ3社
自社のオフィスではなく、専用のスタジオ環境から高品質な映像・音声で配信したいケースに適したタイプです。大規模カンファレンスやハイブリッドイベントでの利用が多いです。
TKPウェビナーネット
年間2,000件以上のウェビナー開催実績を持つ、Zoom公認のウェビナー配信サービスです。TKPの貸会議室ネットワークと連携しており、全国の会場からの配信に対応します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 費用 | 500,000円/回〜 |
| 強み | Zoom公認、全国の会場ネットワーク、年間2,000件の実績 |
ブイキューブ
累計29,000件の配信実績を持つ映像コミュニケーション企業で、自社プラットフォーム「V-CUBE セミナー」を提供しています。大規模配信や冗長化構成に強いです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 費用 | 350,000円/回〜 |
| 強み | 累計29,000件の実績、大規模配信、安定した配信インフラ |
東京セミナースタジオ
Zoom公認のスタジオを3拠点保有し、スタジオ利用+配信オペレーションのパッケージサービスを提供しています。2時間の配信で30万円からという価格設定です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 費用 | 300,000円/回〜(2時間配信) |
| 強み | Zoom公認スタジオ3拠点、パッケージ料金で見通しが立てやすい |
BPO型のおすすめ4社
企画・テーマ設計・集客・運営・フォローアップ・商談アポ取得まで、ウェビナー施策を一貫して担うタイプです。マーケティング担当者のリソースが限られている企業や、ウェビナーをリード獲得チャネルとして本格的に運用したい企業に向いています。
セレブリックス
営業代行の最大手(1,400社・12,700サービスの支援実績)がセミナー領域に展開したサービスです。企画・集客・当日運営に加え、セミナー後の営業フォロー(顧客ランク付け・アンケート集計・報告書作成・商談展開)まで対応します。ウェビナーから商談・受注までを一貫して追いたい企業に適しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 費用 | 要見積もり |
| 強み | 営業代行連携による商談化力、1,400社の支援実績 |
| 特徴 | 自社開催セミナーで200リード以上の集客実績あり |
AdAI
BtoB専門のウェビナーBPO会社で、400回以上のウェビナー・カンファレンス開催実績と年間10,000名以上の集客実績を持ちます。共催ウェビナーやカンファレンスでの大量リード獲得を得意としています。アーカイブコンテンツを活用した継続的リード獲得サービス「Webinar Stock」も特徴的で、完全成果報酬型でリード単価5,000円から利用できます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 費用 | 300,000円/回〜(WPOプラン)/ リード単価5,000円〜(Webinar Stock) |
| 強み | 共催・カンファレンスの大量リード獲得、アーカイブ活用 |
| 特徴 | 200社以上の支援実績、AI活用による運営効率化 |
まるなげセミナー
BPO型でありながら成果報酬型の料金体系を採用している点が特徴です。リード単価3,000円から、商談率15%超の実績を持ちます。初期費用を抑えながらBPO型の支援を受けたい企業に向いています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 費用 | 1リードあたり3,000円〜(成果報酬型) |
| 強み | 成果報酬型でリスクが低い、商談率15%超 |
ニューズベース
年間400件以上のイベント運営実績を持つ大手向けBPOサービスで、大規模カンファレンスや複数トラック並行のウェビナーシリーズに対応します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 費用 | 400,000円/回〜 |
| 強み | 年間400件の実績、大規模イベント対応、手厚いPM体制 |
ツール・SaaS型のおすすめ2社
代行ではなく自社で内製運営するが、効率化や自動化のためにプラットフォームを導入したいケースに適したタイプです。
ネクプロ
500社以上の導入実績を持つ配信プラットフォームで、ライブ・疑似ライブ・オンデマンドなど多彩な配信方式に対応します。LP作成、チャット、投票、アンケート、メールキャンペーン、動画ライブラリ、課金決済機能を搭載しています。ノーコードで動画メディアサイトを構築できる点が独自の強みです。配信サポートや集客代行もオプションで用意されています。30日間の無料トライアルあり。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 費用 | 非公開(要問い合わせ) |
| 強み | 動画メディアサイト構築、多機能プラットフォーム、500社導入 |
| 対応業種 | IT、金融、製造、医療、官公庁と幅広い |
Bizibl
BtoBマーケティングに特化したウェビナーSaaSで、申込管理から配信、データ分析まで一元管理できます。MAツールとの連携機能が充実しており、HubSpotやSalesforceと接続してリードデータを自動連携できます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 費用 | 月額15,000円〜 |
| 強み | BtoBマーケ特化、MAツール連携、低コストで導入可能 |
15社の費用比較表
| 会社名 | タイプ | 費用目安 | 料金体系 |
|---|---|---|---|
| マジセミ | 集客特化 | 14,500円/リード〜 | 成果報酬 |
| bizocean | 集客特化 | 15,000円/件〜 | 成果報酬 |
| WizBiz | 集客特化 | 10,000円/社〜 | 成果報酬 |
| Airz Webinar | 運営代行 | 5万〜35万円/回 | 固定費(4プラン) |
| フロンティアチャンネル | 運営代行 | 7万円/回〜 | 固定費 |
| グローバルリンクジャパン | 運営代行 | 10万円/回〜 | 固定費 |
| TKPウェビナーネット | スタジオ型 | 50万円/回〜 | 固定費 |
| ブイキューブ | スタジオ型 | 35万円/回〜 | 固定費 |
| 東京セミナースタジオ | スタジオ型 | 30万円/回〜 | 固定費 |
| セレブリックス | BPO型 | 要見積もり | 個別見積もり |
| AdAI | BPO型 | 30万円/回〜 or 5,000円/リード〜 | 固定費 or 成果報酬 |
| まるなげセミナー | BPO型 | 3,000円/リード〜 | 成果報酬 |
| ニューズベース | BPO型 | 40万円/回〜 | 固定費 |
| ネクプロ | ツール型 | 非公開 | 月額課金 |
| Bizibl | ツール型 | 月額15,000円〜 | 月額課金 |
ウェビナー代行会社を選ぶ際のチェックリスト
自社ターゲットとDBの適合度を確認する
集客特化型の代行会社を選ぶ場合、保有するリストの業種・役職・企業規模が自社ターゲットに合っているかが成否を分けます。契約前に「自社ターゲットに合致するリード数の想定値」を確認しておきましょう。ターゲットの絞り込みが甘いと、参加者は集まっても商談化率が低くなります。
過去の支援実績を業種・テーマで確認する
ウェビナーのテーマによって集客の難易度は異なります。IT・SaaS・人事・マーケティングなどの人気テーマは集客しやすいですが、製造業・建設・物流などのニッチな業種テーマは参加者を集めにくいです。自社業種での支援実績がある会社を選ぶことで、テーマ設計や集客のノウハウを活用できます。
集客後のフォロー体制を確認する
参加者を集めることとリードを商談につなげることは別のスキルセットです。集客後のフォローアップ設計(お礼メール・スコアリング・架電タイミング)まで提案・対応できる会社は、商談化率の改善まで含めた成果が期待できます。
ウェビナーのフォローアップ設計についてはウェビナーで商談が生まれる仕組みのつくり方で詳しく解説しています。
料金体系の透明性を確認する
固定費型・成果報酬型・ハイブリッド型と料金体系は会社によって異なります。成果報酬型は初期投資を抑えられますが、リード単価が高くなるケースもあります。継続的に開催するなら月額契約・パッケージ契約の方がコスト効率がよくなることが多いです。
費用相場の詳細はウェビナー代行費用の相場と料金体系の比較も参照してください。
内製化への移行を視野に入れる
代行を永続的に続けるのか、いずれ自社で運営できる体制を作りたいのかで、選ぶ会社が変わります。内製化を目指すなら、ノウハウの移転や運営マニュアルの整備まで含めた支援を行う会社を選びましょう。BPO型の中にも「最終的に自走できる体制を一緒に作る」方針の会社と「継続的に外注してもらう」方針の会社があります。
よくある失敗パターンと回避策
集客代行に頼ったが商談にならなかった
集客代行型の会社に依頼して参加者は増えたが、商談化率が低いまま改善しないケースです。原因は代行会社のDB属性と自社ターゲットのミスマッチ、またはフォローアップ体制の不備であることが多いです。代行会社選定時にDB属性の確認を徹底し、フォロー体制を社内で整備する(または一気通貫型に切り替える)ことで回避できます。
複数社に部分外注して連携が取れなくなった
集客はA社、運営はB社と分けた結果、データ連携やコミュニケーションコストが増大し、かえって工数が増えたケースです。部分外注を複数社に振る場合はデータ連携のフローを事前に設計する必要があります。それが難しければBPO型で一括して依頼する方が結果的にコスト効率が高くなります。
ツールを導入したが運用が回らなかった
高機能なプラットフォームを契約したものの、設定や運用に手が回らず使いこなせなかったケースです。ツール型は自社に運用できるメンバーがいることが前提です。リソースが限られている場合は、運営代行型やBPO型から始めてノウハウを蓄積してから内製化に移行する方が現実的です。
まとめ
ウェビナー代行会社は「集客特化型」「運営代行型」「スタジオ型」「BPO型」「ツール型」の5タイプに分かれます。自社の課題が集客にあるのか、運営にあるのか、商談化にあるのかを明確にしたうえで、適切なタイプの会社を選ぶことが成果につながります。
初期投資を抑えたいならまるなげセミナーやbizocean、運営だけ外注したいならAirzやフロンティアチャンネル、企画から商談化まで丸ごと任せたいならセレブリックスやAdAIが候補になります。
複数社に見積もりを取る際は、DB属性の適合度・過去の業種別実績・フォロー体制・料金体系の4点を比較軸にすると、自社に合った会社を選びやすくなります。ウェビナー代行サービスの全体像についてはウェビナー代行サービスの比較と選び方、セミナー代行の選び方はセミナー集客代行会社の選び方も参照してください。
ウェビナーの企画・集客・運営・商談化まで一気通貫で支援しています
ローカルマーケティングパートナーズのセミナー支援BPOは、参加者数の増加だけでなく商談化率の改善まで含めた成果を追求します。ウェビナー施策の立ち上げや改善をお考えの方はお気軽にご相談ください。