商店街の集客方法 地域イベントとWebの活性化施策
MEO対策

商店街の集客方法 地域イベントとWebの活性化施策

執筆: ローカルマーケティングパートナーズ 編集部

監修: 山本 貴大

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商店街の集客は個店の努力だけでなく、商店街全体としての認知度向上と来街動機の創出が重要です。MEO対策で各店舗をGoogleマップ上で見つかりやすくし、SNSとイベントで来街のきっかけを作り、デジタル施策で回遊性を高める設計が基本になります。

  • 個店のMEO対策が基盤 — 各店舗のGBPを整備し、Googleマップ上に商店街の存在感を作る
  • 商店街アカウントでSNS発信 — 個店の魅力を束ねて発信し、商店街全体の認知度を上げる
  • イベントで来街動機を作る — 季節のイベント、マルシェ、ワークショップで新規来街者を獲得
  • デジタル施策で回遊性を高める — スタンプラリー、クーポンのデジタル化で複数店舗への回遊を促す
  • 行政・近隣施設との連携 — 補助金の活用と地域ぐるみの集客で持続的な活性化を実現

この記事では、商店街の集客と活性化施策を解説します。小売店の個店集客については小売店の集客方法も参照してください。

商店街の集客課題と現状

商店街が直面する課題

多くの商店街が共通して抱えている課題は以下の3つです。

来街動機の減少は、大型商業施設やECの普及により「わざわざ商店街に行く理由」が薄れていることが原因です。日常の買い物はスーパーやコンビニで完結し、ECで何でも手に入る状況の中で、商店街ならではの来街動機を再構築する必要があります。

認知度の低下は、特に若年層に顕著です。Googleマップやインスタグラムで検索しても商店街の情報が出てこなければ、存在すら認知されません。デジタル上での可視化が急務です。

担い手不足は、商店街の運営を支える事業者の高齢化とSNSやWebに不慣れな層が多いことに起因します。少ないリソースでも効果が出る施策の選定と、外部支援の活用が現実的な解決策です。

デジタル施策の導入効果

商店街の集客課題とデジタル施策の対応 課題: 来街動機の減少 → イベント + SNS告知 → デジタルスタンプラリー 課題: 認知度の低下 → 全店のMEO対策 → 商店街Instagramの運用 課題: 担い手不足 → 運用の一元化・効率化 → 行政補助金の活用 デジタル施策の導入ステップ Step 1 全店GBP整備 Step 2 SNSアカウント開設 Step 3 イベントとSNS連携 Step 4 デジタル施策の拡充
図1: 商店街の集客課題とデジタル施策による対応

商店街全体のMEO対策

全店一斉のGBP整備

商店街のMEO対策は、個店のGBP整備を商店街振興組合が主導して一斉に行うのが効率的です。各店舗のオーナーに個別に対応してもらうと、対応の差が出て一部の店舗だけ整備されていない状態になりがちです。

  • 全店舗のオーナー確認(未登録の店舗はオーナー登録から)
  • 店舗名・住所・電話番号・営業時間の統一フォーマットでの登録
  • 各店舗の写真撮影と登録(プロカメラマンを手配して一斉撮影するのが効率的)
  • カテゴリ・属性情報の設定

商店街の名称を含むカテゴリ名(「○○商店街」)をGBPのビジネス説明に含めることで、商店街名での検索でも各店舗が表示されるようになります。

商店街自体のGBP登録

商店街振興組合としてのGBPも登録できます。商店街全体のGBPを作成し、営業時間(商店街のメインストリートが賑わう時間帯)、イベント情報、アクセス情報を掲載してください。GBP活用の基本についてはGBP店舗集客の実践手順も参照してください。

SNSでの情報発信と地域コミュニティ形成

商店街Instagramの運用

商店街のInstagramアカウントは、各店舗の魅力を紹介するメディアとして運用します。個店がそれぞれ発信するのに加えて、商店街アカウントが束ね役になることで、フォロワーは1つのアカウントをフォローするだけで商店街全体の情報を得られます。

投稿パターン内容頻度
店舗紹介各店舗の特徴・おすすめ商品の紹介週2〜3回
イベント告知商店街のイベント・セール情報イベント前
日常の風景商店街の季節感、人の賑わい週1回
お客様の声来街者の感想やおすすめコメント月2回

ハッシュタグの統一

商店街独自のハッシュタグを設定し、各店舗の投稿にも統一して使用してもらいます。「#○○商店街」「#○○商店街さんぽ」のように、商店街名を含むハッシュタグを2〜3個決めてください。

来街者にもハッシュタグの使用を促すために、店内POPやレシートにハッシュタグを掲載します。ユーザー投稿(UGC)が増えると、商店街の口コミ効果が広がります。

イベント企画と集客の連携

効果的なイベントの種類

商店街のイベントで集客効果が高いのは以下の種類です。

マルシェ・朝市は、地元の農家やクラフト作家を招いて週末に開催するイベントです。新規来街者の獲得効果が高く、マルシェの常連が商店街の個店にも足を運ぶようになるパターンが多く見られます。

ワークショップは、各店舗が得意分野でミニ教室を開催するイベントです。料理教室、陶芸体験、フラワーアレンジメントなど、体験型のコンテンツは参加者の満足度が高く、SNSでの拡散も期待できます。

季節イベントは、七夕、ハロウィン、クリスマスなどの季節に合わせた装飾・企画です。商店街全体のディスプレイを統一し、フォトスポットを設置することでSNSでの拡散を促します。

イベントとSNS告知の連携

イベントの集客にはSNSでの事前告知が不可欠です。2週間前から段階的に情報を発信し、来街意欲を高めてください。

告知の内容はイベントの概要から始め、出店者の紹介、目玉企画の発表、当日のタイムスケジュールと順番に公開していきます。当日はストーリーズでリアルタイムの様子を配信し、翌日には振り返り投稿で来場者への御礼を伝えます。

スタンプラリー・クーポン施策のデジタル化

デジタルスタンプラリーの導入

紙のスタンプラリーをデジタル化することで、以下のメリットが得られます。

  • 参加者データの取得(来街頻度、回遊パターン)
  • 紛失リスクの解消
  • スタンプ押印の不正防止
  • 参加率の即時把握
  • ゲーム性の追加(ランダム特典、コンプリートボーナス)

LINE公式アカウントのリッチメニューにスタンプラリーのリンクを設置し、各店舗に設置したQRコードを読み取ることでスタンプを獲得する仕組みが最もシンプルです。

デジタルクーポンの発行

商店街共通のデジタルクーポンをLINE公式アカウント経由で配布します。「商店街のどの店舗でも使える500円引き」「対象5店舗で使えるドリンクサービス」のように、複数店舗への回遊を促すクーポン設計が効果的です。

クーポンの利用データは店舗別・曜日別に集計し、どの店舗への回遊効果が高かったか分析してください。

近隣施設・行政との連携

行政との連携

地方自治体は商店街の活性化を政策目標に掲げていることが多く、以下のような支援制度があります。

  • 中小企業庁「小規模事業者持続化補助金」(Web制作・SNS運用代行が対象)
  • 各自治体の「商店街活性化補助金」(イベント開催費用、デジタル化費用が対象)
  • 地域おこし協力隊の活用(SNS運用やイベント企画の担い手として)

補助金の申請は事業計画書の作成が必要ですが、商店街振興組合で共同申請できるケースが多いため、自治体の産業振興課に早めに相談してください。

近隣施設との連携

商店街の近隣にある施設との連携は、新規来街者の獲得に有効です。

駅との連携では、駅構内に商店街のパンフレットやイベントポスターを掲示する許可を取得します。商店街の最寄り駅で降りる人への認知を高められます。

学校との連携では、職場体験の受入や地域学習への協力を通じて、子育て世代との接点を作ります。PTAのイベントと商店街のイベントを連動させる方法も効果的です。

商店街の連携先と期待効果 商店街 行政・自治体 補助金 / 広報支援 地域おこし協力隊 学校・PTA 職場体験 / 地域学習 子育て世代との接点 駅・交通機関 駅構内の告知 乗降客への認知 病院・公共施設 待合室のパンフ 高齢者層への認知
図2: 商店街の連携先と期待される効果

商店街活性化のKPIと評価指標

KPIの設定

商店街の活性化に取り組む際は、以下のKPIを設定して効果を測定してください。

KPI計測方法頻度
来街者数通行量調査、Wi-Fi接続数月次
各店舗の売上合計POSデータの集約月次
空き店舗率空き区画数/全区画数四半期
SNSフォロワー数Instagram分析月次
イベント参加者数カウンター、参加登録イベント毎
GBPの表示回数合計各店舗のGBPインサイト月次
LINE友だち数LINE管理画面月次

中長期での評価

商店街の活性化は短期間で成果が出る施策ではありません。デジタル施策の導入効果は半年〜1年のスパンで評価し、イベントの集客効果は年間を通じた比較で判断してください。

特に重要なのは「新規来街者がリピーターに転換しているか」の追跡です。イベントをきっかけに来街した人が、その後も個店に足を運んでいるかどうかを、LINE友だち数の推移やGBPのルート検索数で確認します。小売店のMEO対策については小売店のMEO対策も参照してください。


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よくある質問

Q. 商店街の集客で最初に取り組むべき施策は何ですか

A. 各店舗のGoogleビジネスプロフィール(GBP)の整備から始めてください。商店街の個店それぞれがGBPを最適化することで、Googleマップ上に商店街全体の存在感が生まれます。並行して商店街のInstagramアカウントを開設し、各店舗の紹介やイベント情報を発信することで認知を拡大します。

Q. 商店街のSNS運用は誰が担当すべきですか

A. 商店街振興組合の事務局員、または各店舗から持ち回りで担当者を選ぶ方法があります。持ち回り制の場合は、投稿フォーマットとハッシュタグのルールを統一し、アカウントのトーンがばらつかないようにしてください。外部のSNS運用代行業者に委託する選択肢もあります。

Q. イベント開催の費用対効果はどう測ればよいですか

A. イベント当日の来街者数と各店舗の売上を計測し、イベント費用との比較で費用対効果を算出します。来街者数はカウンターやWi-Fi接続数で推定し、売上はPOSデータで集計します。さらにSNSでの投稿数やハッシュタグの利用数も認知効果の指標として追跡してください。

Q. 行政の補助金は活用できますか

A. 中小企業庁の小規模事業者持続化補助金や、地方自治体の商店街活性化補助金が活用できます。補助率は費用の2/3程度が一般的で、Webサイト制作、SNS運用代行、デジタルスタンプラリーの導入などが対象になるケースがあります。申請には商店街振興組合の名義が必要な場合が多いため、早めに自治体に確認してください。

Author / Supervisor

山本 貴大

監修

山本 貴大

代表取締役 / 株式会社ローカルマーケティングパートナーズ

マーケティング支援の実務経験を活かし、BtoB/BtoCの戦略設計から施策実行まで150件超のプロジェクトを統括。地場の店舗ビジネスからスタートアップ、上場企業まで、現場に入り込んで再現性あるマーケティングを構築する。セミナー支援では企画・運営・登壇まで一気通貫で手がける。

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